展示会が終わったあと、山のような名刺と「これからが本番」という気持ち…。
でも、お礼メールを適当に済ませていませんか?
実は、展示会後のお礼メールは、見込み客との関係を深め、商談につなげる大きなチャンス。
たった1通のメールが、売上を左右することもあります。
この記事では、
をまるごと解説します!
【1.展示会後のお礼メールの目的とは?】
展示会での出会いは、あくまでスタート地点に過ぎません。
せっかく名刺交換した相手も、時間が経てば情報は埋もれてしまいます。
だからこそ、展示会後の「お礼メール」は、次の商談につなげるための大切な一手です。
このお礼メールには、主に3つの目的があります。
1-1.自社を思い出してもらう
展示会では、多くの企業と名刺交換や商談が行われます。
当然ながら、来場者の頭の中には複数の企業の情報が入り乱れています。
そんな中で「○○という会社、どんな話をしたかな?」と記憶があいまいになることも。
お礼メールの冒頭で、具体的な会話内容や展示内容に触れることで、「あの時のあの会社だ」と明確に思い出してもらうことができます。
これは、相手にとっての“第一想起”を勝ち取るための重要なアプローチです。
例文:
「〇〇様、先日の展示会では、○○についてご質問いただきありがとうございました。お話しできて大変光栄でした。」
1-2. 興味・関心を引き上げる
お礼メールはただの挨拶で終わらせず、次の一手につながる情報提供の場として活用できます。
たとえば、来場時に関心を示していた製品の資料、導入事例、特典情報などを添えることで、「ちょっと気になる」状態から「詳しく知りたい」へと興味を引き上げることができます。
ここでは、相手の課題にフィットした情報をパーソナライズして届けることがポイントです。
単なる営業色の強い売り込みではなく、「あなたのための情報ですよ」という姿勢が信頼につながります。
1-3. 追客優先順位の選別
展示会で集まった名刺の山を前に、「誰からフォローすべきか、正直わからない」
――そのような経験はないでしょうか?
展示会では多くの名刺交換が行われますが、すべての来場者が今すぐ商談に発展する「ホットリード」とは限りません。
その中には、
- 単なる情報収集目的の方
- 他社との比較検討段階の方
- すでに導入先が決まっている方
など、温度感がバラバラなリードが混在しています。
ここで重要になるのが、「お礼メールを通じた“見極め” 」です。
▼お礼メールは「軽いヒアリング」のチャンス
お礼メールに少し工夫を加えることで、相手の関心度や検討状況を見極めることができます。
例えば、以下のような一文を加えるだけで、返信の内容やスピードから見込み度合いを判断できます。
「ご興味をお持ちいただいた○○について、さらに詳しい資料などもご用意しております。
ご検討状況などお聞かせいただけましたら、ご要望に合わせて対応させていただきます。」
このように、自然な形で質問を添えることで、相手に無理なく返信してもらえるきっかけが生まれます。
▼返信・リアクションで“温度感”がわかる
- すぐに具体的な質問が返ってくる → ホットリード
- 興味はあるが時期は未定という返信 → ウォームリード
- 返信なし/テンプレ返信のみ → コールドリード or 興味薄
こうして得られた情報をもとに、フォローの優先順位をつけることで、営業リソースを効率よく配分でき、成果につながりやすい相手に集中投下できるようになります。
▼“感覚”で追客しない営業へ
従来の「なんとなく熱そうな人から順番に連絡する」営業から、「実際の反応データに基づいてアプローチする」営業へ。
この3点を意識するだけで、メール1通の「重み」が変わり、次のアクションへの転換率も大きく変わってきます。
【2.お礼メールで成果を上げるポイント】
お礼メールは、ただ送るだけでは効果が出ません。
タイミング・内容・見せ方――この3点を押さえることで、“読まれるメール”から“成果を生むメール”へと進化します。
ここでは、成果につながるお礼メール作成の4つのポイントをご紹介します。
2-1 翌営業日までに送信する
メールはスピードが命です。
展示会が終わったその翌営業日までに送ることで、相手の記憶が新しいうちに印象を強めることができます。
「せっかく良い商談ができたのに、1週間後にようやくメールが届いた」では、温度感は大きく下がってしまいます。
特に競合他社が同様のアプローチをしている場合、対応スピードがそのまま“企業姿勢”の印象に直結します。
ポイント:展示会中から「翌営業日に送るメールテンプレ」を準備しておくと、素早く対応できます。
2-2 読まれるための工夫をする
せっかく送ったメールも、開封されなければ意味がありません。
そこで重要になるのが、「視覚的に印象に残る仕掛け」です。
特に効果的なのが、自社ブースの写真をメールに挿入すること。
展示会当日の雰囲気を思い出させ、相手の記憶を呼び起こす効果があります。
さらに、実際に足を運んだブースであれば、「あ、この会社だ」と一目で分かり、メールを読むモチベーションにもつながります。
ポイント:写真は明るく・人が写っている方が、親近感と記憶のフックになります。
2-3 具体的なアクションを促す
「ありがとうございました」で終わるメールは、読み手の行動を引き出すことができません。
お礼に加えて、次のステップへ自然に誘導する一文を入れましょう。
最近は、オンライン商談を案内するケースが主流です。
メール内で日程調整のフォームURLや「お気軽にご相談ください」の導線を設けておくと、商談化の確率が高まります。
例文:
「ご関心がございましたら、オンラインで15分ほどご説明可能です。
ご都合の良い日時がございましたら、お知らせいただければ幸いです。」
2-4 One to One の内容で送る
大量送信されたようなテンプレートメールは、すぐに見抜かれてしまいます。
相手の立場・興味・会話内容に沿った“個別感”のある文面が、返信率を高めるカギです。
たとえば、展示会での会話内容や相手の業種・課題感に合わせてメールを微調整するだけで、
「ちゃんと自分の話を覚えてくれていた」と感じてもらえ、信頼感が一気に高まります。
ポイント:名刺交換時に会話のメモを取っておくと、あとでOne to One対応しやすくなります。
【3. 展示会のお礼メールの例文】
展示会後のフォローアップメールにおいて、特に重要なのが、メールの「件名」と「本文の個別感」です。
開封率を上げるには、件名に相手の名前を入れることが非常に効果的です。
メールを受け取った瞬間に「自分宛てだ」と認識され、開封率が大きく変わります。
件名の例(開封率アップのポイント)
【◯◯様】○○展示会でのご縁に感謝!〇〇社の○○です
ポイント:
・名前を入れる(自分宛と感じさせる)
・あえて“営業臭”を出さない
・展示会名は入れる(記憶をフックする)
≪本文テンプレート例≫
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件名:【◯◯様】○○展示会でのご縁に感謝!〇〇社の○○です
〇〇様
お世話になっております。
〇月〇日、○○展示会の〇〇ブースにてお話させていただきました、株式会社〇〇の〇〇です。
当日はご多忙のなか、弊社ブースにお立ち寄りいただき、誠にありがとうございました。
展示会では、〇〇に関するお悩みやご関心についてお話を伺えて、大変有意義な時間となりました。
(※→ここに「実際に話した内容」を少し入れると効果大)
つきましては、当日ご紹介した〇〇についての詳しい資料と、今後のご相談に関するオンラインミーティングのご案内をお送りいたします。
▼資料はこちらからご確認いただけます:
【ダウンロードURL】
https://xxxxxxxxx
▼オンラインのご相談(15〜30分)も承っております:
【カレンダーリンク or 希望日を返信でお知らせください】
〇〇様の業務に少しでもお役立てできれば幸いです。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
株式会社〇〇
営業担当 〇〇〇〇
TEL:000-0000-0000
Mail:xxxx@xxx.co.jp
Web:https://xxxxx
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【4. 展示会の成果を高めるお礼メール施策を紹介!】
4-1. 覚えてもらう展示ブースの演出を!
展示会ではまず「ブースで印象に残る」ことが、その後の商談につながる大前提です。
そのために効果的なのが、わかりやすいキャッチコピーの掲出です。
例:
『物流業界を、もっと面白く!』というキャッチコピーを打ち出していた◯◯株式会社です。
このように、お礼メールの冒頭で自社ブースを思い出してもらえるようなコピーを活用することで、お客様の記憶に残りやすくなります。
さらに当社では、若手芸人をブースの接客要員として手配するオプションサービスもご用意しています。
これは、来場者の興味を引き、話しかけやすい雰囲気を演出するためのユニークな取り組みです。
※弊社のブース装飾サービスをご利用でない企業様にも提供可能なサービスです。詳しくはお問い合わせください。
4-2. お礼メールは「即日送付」が鉄則
来場者の熱が冷めないうちに、できるだけ早くお礼メールを送ることがポイントです。
たとえば、SansanやEightといった名刺管理ツールを使えば、その場で名刺情報をデータ化でき、あらかじめ準備しておいたお礼メール文面と組み合わせることで、即日送信が可能です。
わずか数時間の差で、開封率・クリック率が向上し、商談に発展する確率が格段にアップします。
4-3. お礼メールで「追客優先順位の選別」を行う
お礼メールは、感謝の意を伝えるだけではなく、顧客の温度感を測る重要なツールでもあります。
具体的には、マーケティングオートメーション(MA)ツールを活用し、
・メールの開封有無
・メール本文のリンククリック
・自社HPの閲覧状況
などのアクションをもとに、追客の優先順位を可視化します。
もちろんMAツールの導入にはコストがかかりますが、限られたリソースの中で商談化しやすい顧客に集中アプローチできるという大きなメリットがあります。
※弊社では展示会で獲得した名刺へのフォロー電話の代行業務も行っております。
最低50件から1リストに最大2コールで280円〜対応しております。
こちらも弊社にブース装飾をご発注されない企業様でも対応可能なサービスとなっておりますので、詳しくはお問い合わせください。
【まとめ】
展示会の成功は、当日のブース設計だけでなく、その後の「お礼メール施策」次第で大きく変わります。
即時対応と明確な顧客選別によって、成果を“出展当日”のみで終わらせない工夫をぜひ実践してみてください。