展示会って何?実はビジネスの大チャンス!
「展示会ってよく聞くけど、実際どんなイベントなの?」「出展する意味ってあるの?費用もかかりそう…」
このような疑問を抱える方は多いのではないでしょうか?
実は展示会は、ただの見本市ではありません。
正しく活用すれば、新規顧客の獲得や自社のブランディング、競合との差別化にもつながる、非常に有効なマーケティング手段です。
この記事では、展示会の基本から種類、出展することで得られるメリット・注意すべきポイントまで、わかりやすくご紹介します。
目次
- 1. そもそも展示会とは?展示会の種類を確認
- 1-1. 展示会とは
- 1-2. 展示会の種類
- 1-3. 展示会へ出展することのメリット・デメリット
- 2. 成果が上がる展示会ブースの作り方
- 2-1. 展示会ブース設営までの準備
- 2-2. 集客が増える展示会ブースのポイント
- 2-3. 展示会ブース作りの注意点
- 3. まとめ
1.そもそも展示会とは?展示会の種類を確認
1-1.展示会とは、企業が商品やサービスを紹介するイベント
展示会とは、企業が自社の商品やサービスを直接アピールできる場のこと。
ビジネスパーソンだけでなく、一般来場者向けに開かれるものもあり、開催規模も業界もさまざまです。
例えば
- 新製品を発表したい
- 業界内での認知度を上げたい
- 取引先や代理店を探したい
- 顧客の声をダイレクトに聞きたい
そんな時に、展示会という「リアルな出会いの場」は大きな力を発揮します。
企業にとっては直接対面で説明できる貴重な場であり、来場者にとっては最新の情報に触れられるチャンスになります。
オンラインで何でも分かる時代だからこそ、「体感できる」展示会の価値は再評価されています。
1-2.展示会の種類
展示会とひと口に言っても、その内容は実にさまざま。
大きく分けて、以下のような3つの種類があります。
①【業界向け】BtoB展示会
企業同士の商談がメインの展示会です。
製造業、IT、医療、建築、物流など、専門性の高い分野で行われ、新規取引のきっかけや情報収集が目的。
②【一般向け】BtoC展示会
一般消費者を対象とした展示会で、販売促進やブランド認知の向上が目的。
美容、インテリア、食品、旅行などの分野で人気です。
③【ハイブリッド型】オンライン展示会
近年増えているのが、オンライン上で開催される展示会。
コスト削減や遠方ユーザーの獲得にも効果的で、リアル展示会と併用されることも増えています。
ZoomなどのWeb会議ツールや専用プラットフォームを使ったバーチャル出展などが一般的です。
1-3. 展示会へ出展することのメリット・デメリット
「展示会ってお金もかかるし、大変そう…」
確かに準備や人手も必要ですが、それ以上の価値を感じる企業が多いのも事実です。
ここでは出展のメリットとデメリットを整理してみましょう。
展示会出展のメリット
- 見込み顧客との直接的な接点
→ 声をかけ、説明することで、予期しない出会いからビジネスチャンスが生まれます。
- 深い理解を促す体験型アピール
→ 実物展示やデモンストレーションを通じて、資料や動画だけでは伝わりにくい魅力を効果的に伝えられます。
- 競合との差別化の明確化
→ 来場者がその場で比較検討するため、自社の強みや独自性を際立たせることができます。
- メディア露出の可能性
→ 注目度の高い製品や技術は、雑誌やニュースなどのメディアに取り上げられる可能性があります。
展示会出展のデメリット
- 出展費用・人件費・時間がかかる
→ 会場使用料、装飾費、スタッフの人件費やスケジュール調整など、相当のコストと労力・時間が必要。
- 成果が保証されていない
→ 来場者が多くても、興味を持たれなければ商談にはつながりません。
2. 成果が上がる展示会ブースの作り方
準備から集客アップのコツまで完全ガイド
2-1. 展示会ブース設営までの準備
展示会ブースの準備は多岐にわたります。
展示会当日に間に合わせるため、事前にスケジューリングして確実に進めていく必要があります。
展示会までの準備の流れは、以下の通りです。
- 出展の目的を定め展示会へ申し込む(展示会12か月前~6か月前)
自社で出展する目的を定めます。
出展する目的によって、ブースや当日のオペレーションの方向性が決まるため、「出展する理由」を明確化することが必須といえます。
例えば、「リード獲得」を目的にするのであれば、自社のブースへ入ってもらうような導線が必要でしょう。
「認知度の向上」を目的にするのであれば、歩く人の目に留まるような目立つ工夫が必要だと考えられます。
チームでの認識共有が済んだら、展示会への出展手続きを行います。
人気のある展示会では1年前など早めにエントリーすることもありますが、半年ほど前に申し込むことが多いでしょう。 - 具体的な達成目標、内容やテーマを決める(展示会3か月前)
展示会での成果を見るためにも、具体的な目標を設定しましょう。
リード獲得を目的に展示会へ出展する場合、名刺数・バーコードも含めた総獲得リード数・商談数を追うことが多いです。 - 出展ブース施工会社、デザインを決める(展示会3か月~1か月前)
遅くとも3か月前までには出展ブースの施工会社を決めて、デザインを依頼します。
施工会社が決まっていないときには数社から相見積もりをとって検討する時間も必要です。
※何度も再利用できるインパクトブース装飾の相談は▶︎こちら - 機材、ノベルティなどを手配する(展示会1か月前~)
モニター、音響機材、動画素材、ノボリやパネル、ノベルティなど、必要な備品を手配します。
- 人員を確保し、必要なトレーニングをする(展示会1か月前~)
人員が配置されてはじめて展示会ブースが機能します。
所定の位置に就くスタッフのシフトを決め、集客のための声掛けなど、必要なトレーニングを行います。
別途費用をかけてコンパニオン派遣を利用するのも手です。 - 展示会場でのブース設営(展示会直前)
展示会会期前の所定日にいよいよブース設営を行います。
資料やノベルティなど、自社の持ち込み品は早めに準備しておきましょう。
2-2. 集客が増える展示会ブースのポイント
<どんなサービス、メリットが提供できるかわかりやすく掲示する>
TVCMをしている会社や、上場企業以外の場合は社名を掲示する意味はほぼありません。
そのため社名や商品名などではなくどのような事ができるのか、どのようなメリットを提供できるのかという事をわかりやすく掲示することが非常に重要となります。
<追客をしやすくするための仕掛け>
来場者は当然ながら複数のブースを訪問しています。そのため、社名を名乗って追客しても覚えられていないケースが高くなります。
従って、追客する際にも「〇〇というキャッチコピーを大きく掲示していたブースです」と伝えたり、「ショッキングピンクの色をしたブースの物です」とお伝えいただいたほうが思い出していただきやすく追客がスムーズになります。
また、お礼のメールを送付する際にはぜひブース写真をメールの中に添付してお送りすることをおすすめしております。
<導線の工夫>
立ち寄りやすさは“動きやすさ”で決まる
「どう立ち寄ってもらうか」=導線設計も非常に重要です。
特に以下のような工夫が効果的です。
- 入り口と出口を明確にする
→ ブース内の“流れ”がスムーズになり、混雑も避けられます。
- 視線を誘導する配置
→ 目に入りやすい場所にキャッチコピーやモニターを設置し、関心を引きます。
- 展示物の順序にストーリー性を持たせる
→ 「見た順に理解が深まる」設計で、自然と説明を聞きたくなる構成に。
通路から見て「入りやすそう」「面白そう」と思ってもらえるレイアウトにすることで、来場者の足を止めやすくします。
<集客担当と接客担当を分ける>
効率的な役割分担で成果を最大化
展示会では、担当するスタッフを「集客担当」と「接客担当」に分けて配置することがとても大切です。
分けた方がよい理由
- 集客担当がブース外での呼び込みやチラシ配布に専念できる。
- 接客担当が1人ひとりに対して、丁寧な説明を提供できる。
- 混雑時にも対応漏れを防ぎやすくなる。
おすすめの分担例
- 集客担当:通路での声掛け・チラシ配布・ノベルティ案内配布・ブースへの誘導
- 接客担当:サービスの詳細説明・デモ対応・商談設定
- サポート担当:名刺管理・資料補充・来場者からの質問対応
各担当の役割が明確になると、ブース全体の「回転率」と「満足度」が格段にアップします。 この2点は、展示会においてブース全体の「なんとなく人が来て終わる」を防ぎ、成果につながる運営をするための重要な要素です。
2-3. 展示会ブース作りの注意点
失敗を防ぐために知っておこう
展示会ブースには、“落とし穴”も存在します。
- ①情報を詰め込みすぎない
「あれもこれも伝えたい」と詰め込みすぎると、逆に何も伝わらなくなります。
伝えたいポイントは3つ以内に絞りましょう。
- ②電源やインフラの確認不足
機器を使う予定がある場合、電源容量やWi-Fiの有無を必ず確認しましょう。
展示会場によっては、別料金であることや、制限があることも注意が必要です。 - ③撤収・搬出時の混乱
設営にばかり気を取られて、撤収の準備が甘いと最後にバタバタします。
搬出ルート、荷物の梱包方法、スタッフの手配までしっかり計画しておきましょう。
3. まとめ
集客できる展示会ブースは「設計力と戦略」で決まる
展示会は、企業が限られた時間と空間の中で、自社の魅力を最大限に伝える絶好のチャンスです。
しかし、その成功は「ただ出展すればいい」というものではありません。
成果を出すためには…
- ① 目的とターゲットを明確にする“戦略力”
- ② 目を引き、足を止めさせる“設計力”
- ③ 出展後のフォローまで見据えた“運用力”
以上3つの力が求められます。
つまり、集客できる展示会ブースを作るには、準備・設計・運用すべてにバランスよく力を入れることが大切なのです。
出展すること自体を目的とせず、“成果に直結する展示会”を目指しましょう。
少し手間はかかりますが、その分確実に“反応のあるブース”が完成します。
まずは自社にとっての目的を明確にし、一歩ずつ準備を進めていきましょう。